( スマホ )   作成日 : 2016/09/29     
  ■   淡交フィル 第58回 定期演奏会を終えて

淡交会フィルハーモニー管弦楽団 第58回定期演奏会は、2016年7月17日(日)、
14時より、江戸川区 総合文化センター で、柳澤明良(やなぎさわあきら)先生
指揮の下、現役高校生4名を含めた 総勢74名の 演奏により開催されました。
 三連休の中日という 行楽日和でもありましたが、蒸し暑い中を450名ほどの
皆様にご来場をいただきました。 誠にありがとうございました。
 もうお馴染みになりました 開演前のロビーコンサートですが、文化センター大
ホールの明るく広々したロビーで多くのお客様に足を止めて聴いていただくことが
できました。 本演の曲目の練習の合間を縫ってのメンバーの音合わせは、前の晩
の10時までも 続きましたが、その成果は十分に発揮できたものと思います。
☆ ☆ ロビーコンサートプログラム ☆ ☆
ロビーコンサートプログラム
フルート、バイオリン 二重奏曲
フルート、バイオリン 二重奏曲
☆ ☆ フ ル ー ト カ ル テ ッ ト ☆ ☆
フルート カルテット
☆ ☆ ア イ ネ ク ラ イ ネ ・ ナ ハ ト ム ジ ー ク ☆ ☆
アイネ クライネ ・ ナハト ムジーク
 さて、演奏会が開演し、まずは、ロッシーニの「アルジェのイタリア女」序曲です。
若きロッシーニが 1813年に作曲した 軽喜歌劇で、イタリア女性が捕らえられた
海賊から逃げ出すというお話で、ピッコロをはじめとする軽快な管楽器の調べを楽
しんでいただけたのではないでしょうか。
 続いてモーツァルトの交響曲第31番「パリ」(1778年作曲)です。
モーツァルトがパリで作曲を依頼されて、当時のフランス趣味を大いに盛り込みな
がら作ったおしゃれな曲です。 柳澤先生からは、モーツァルトは指揮で引っ張る
のではなく、音楽の持つ自然な流れをオーケストラが 自ら紡ぎ出すものと言われ
ていましたが、やはりそこまでは難しく、やや重い演奏になってしまったかもしれ
ません。
 そしてメインはベートーヴェンの交響曲 第6番 「田園」(1808年作曲) です。
実は淡交フィルで前に取り上げたのは 同じ 江戸川区総合文化センターで1983
年のことでした。 33年ぶりの演奏となりましたが、その演奏会に出た団員が
(私も含めて)今回 も数名出演していました。 しかも 何とその時にも聴いてい
ただいたという方のアンケートには、1楽章の同じ箇所が 33年前も 今回ももた
ついていたことを思い出しました とあったのです。 その通り、なかなかの難曲で、
4楽章の嵐の後の5楽章の導入まで、ひやひやするようなところもありましたが、
そこからフィナーレに向かう牧歌は、団員一同 気持ちを一つにして、ベートー
ヴェン自身の表題である 「嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」 を表現できたのでは
ないかと思います。
 アンコールは、スペイン近代音楽の作曲家・ピアニストであるグラナドスの歌劇
「ゴイエスカス」間奏曲(1916年作曲)でした。 「恋する若者たち」という
副題もある 歌劇とのことで、スペイン風の情熱的な調べを楽しんでいただけたか
と思います。
そして 恒例の校歌は もちろん皆さんに 大きな声で歌っていただきました。
 演奏会後のレセプションでは、最初に 淡交フィルを後援する会の 長谷川澄雄
会長(47回)から、今回、団員のご長男である 10歳の チェリストの出演があり、
益々 老若の幅が広がったことも含め、お祝いの言葉をいただきました。
☆ ☆  1 0 才 の チ ェ リ ス ト 挨 拶  ☆ ☆
☆☆ 10才のチェリスト挨拶 ☆☆
 続いて、この10月23日(日)に 杉並公会堂で開催される 東京校歌祭の 両高
代表でいらっしゃる 外山三喜様(55回)と、淡交会の 常任理事でいらっしゃる
小出一成様(60回)から、ご祝辞と 激励のご挨拶をいただきました。
 東京校歌祭には、淡交フィルも 40人規模で 出演しますので、是非、できる限
り 多くの淡交会の皆様に、淡交フィルの伴奏で 校歌と卒業式の歌を 高らかに
歌っていただければ と思います。
 そして、柳澤明良先生からは、私ども 淡交フィルという ユニークなオーケストラ
との交流が10年となり、その間、少しずつも 我々の演奏の質が高まってきたこ
とをお褒めいただきつつも、さらならアンサンブルの向上のためには、より多くの
メンバーが 一緒に練習できる時間を増やすしかないのでは とのアドバイスをい
ただきました。 私どもメンバーも これをしっかりと受け止めて、できる限り多く
の練習に 参加するようにしようと 誓った次第です。
☆ ☆  指 揮 者 : 柳 澤 明 良 氏  ☆ ☆
☆☆ 指 揮 者 : 柳 澤 明 良 氏 ☆☆
 今般も、演奏会にご来場いただき、またレセプションにもご参加いただきました
淡交会、 淡交フィルを応援する会、そして両高会の皆様には 誠にありがとうござ
いました。
 さて、次回 第59回定期演奏会は、2017年1月15日(日) 14時 開演
予定で、今年の1月に続き、再び 田代詞生(たしろつぎお)先生 を指揮にお迎え
して、同じ 江戸川区総合文化センターにおいて 開催いたします。
曲目は、
  スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲、ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」、
  そしてブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」となります。 
  軽騎兵のお馴染みのファンファーレで心を躍らせ、アジアの草原でゆったりと
  心を落ち着け、最後は ロマンティックな旋律に浸りつつも 荘厳な響きで心を
  解き放つというプログラムです。
どうぞご期待をいただければと思います。

淡交フィルハーモニー管弦楽団 団長 長谷川英一(72回)       


淡交フィル 第57回 定期演奏会 前回報告         
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