同期の小口裕二君が、令和2年5月26日に61歳の若さで亡くなった。
一昨年に開催された「還暦を祝う同期会」では、
準備段階から当日の運営まで、中心になって活躍してくれたことは、記憶に新しい。
これからも長い付き合いになると当然のように思っていたので、その時に話をしたのが最期になってしまったことが、
とても悔やまれる。
私にとって小口君は、特別な存在だった。
演劇部で一緒に活動していた私たちが、卒業後に「風紋(ふうもん)」という劇団を立ち上げたのは、23歳の時だった。
3年間ほど活動した後は、それぞれの道を歩んだのだが、その後も、個人的な親交は途切れることなく続いた。
思えば、小口夫妻の結婚披露宴の司会を務めたのも、貴重な思い出のひとつだ。
奥様も同じ両高生だったことで、私に白羽の矢が立ったのだが、人生で初めての経験に、柄にもなく、
すこぶる緊張していたことを今でも覚えている。
結婚後は、一男三女の子宝に恵まれて、円満な家族生活を送る中で、お子様も一人ひとり大人としての人生を歩みだし、
これから、夫婦二人の時間をのんびり楽しんで行こうという矢先のご逝去だった。
しかも、奥様の淑美さんが、4月から母校に教員として勤務し始めた矢先のご不幸は、痛恨の極みである。
小口君は、短い生涯を終えた。そして、二度と還ってくることはない。しかし、彼の面影は、私たちの心の中に、
永久に生き続けるに違いない。
改めて、小口裕二君のご冥福を こころからお祈り申し上げます。
合掌
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