第4回 環境セミナー報告へリンク      (スマホ)   作成日:2018/03/21   
  

日 時:

平成30年2月24日(土)
  16:00〜18:00

☆ セミナーの様子 ☆
☆ セミナの様子 ☆

場 所:

東京環境工科専門学校

主 催:

淡交会 http://tankoukai.net/

講 演:

伊藤 林(いとう しげる)(62回)

1)

自己紹介

東京理科大学物理学科卒、墨田区石原で銭湯「御谷湯」経営

墨田区廃棄物減量推進審議会委員、エコストア、墨田区環境フェア実行委員長
NPO雨水市民の会事務局長、雨水利用普及啓発活動

1980年代 資源ごみの集団回収に参加
 92年4月 資源ごみの回収拠点を設置、
       雨水タンクを設置
 93年   雨水探検隊結成
 94年8月 雨水利用東京国際会議参加(世話人)
 95年   雨水利用を進める市民の会発足(理事)
2003年   雨水市民の会に改名
2011年   雨水市民の会事務局長

☆ 講演者の伊藤 林さん(62回) ☆
☆ 講演する伊藤さん ☆

2)

環境活動

地球上の水は97.4%が海水、2%が南極の氷や万年雪、使える真水は0.6%しかない。
都会も今は水不足。
雨水を資源として活用しようと国際会議を行い、市民委員会を設けた。

雨水探検隊:水の文化、水に親しむために、市川市に田、その後小学校に田づくりを行った。

当初は、区職員の村瀬氏を中心に活動したが、新しい職員はなかなか趣旨を理解できないでいる。

3)

福祉活動+福祉型家族風呂

障害者支援ボランティア活動を始め、移動支援を始めた。

肢体不自由な方にも楽しく風呂に入れるようにと考えるようになり、福祉風呂を検討し始めた。

(福祉風呂)

☆ 福祉型家族風呂 ☆
☆ 福祉型家族風呂 ☆

今までの銭湯から、5階建ての福祉型家族銭湯を建てた。
障害者が家では難しい入浴が家族同伴で出来るように補助設備を完備し作ったが、 銭湯では男女の混浴はできないとの行政指導に困惑した。
そのことがネットで広がり、担当行政にメールが急増し、当局も特例対応せざるを得ないことになり、可能になった。

雨水利用を考え、地下に雨水タンクを設け、屋上雨水タンクにポンプアップし、各階に供給するとともに、 4階にミニダムを設け、表の噴水や水琴窟に水を供給し、皆さんに楽しんでもらっている。
2階に障害者就労施設を設けた。障害者の方々の居場所づくりとして常時30人前後の人に利用して頂いている。

(銭湯よもやま話)

近くには相撲部屋が多く、一人で風呂がいっぱいになることやビンツケ油による湯汚れなど課題は多い。
ニューハーフの人もいて、男湯か女湯かで混乱が生じることがある。

所 感

浴場組合の役員をはじめ、町会、神輿総代、地域の環境・教育・福祉関連と 肩書が30にも及ぶ激務の中、持ち前のアイデアマンとして、今や大評判の家族型福祉風呂を設ける等大活躍の 伊藤さんの講演は地域づくり、福祉活動、環境活動にとって大変貴重な中身の濃いものであった。
ますますのご活躍を期待したい。


(文責 中瀬)