平成30年度淡交会総会が、6月24日(日)約230名の会員らが出席して、亀戸のアンフェリシオンにおいて開催されました。
今年は66回生が幹事を務め、受付、司会、議長、懇親会におけるお楽しみ抽選会など大いに総会を盛り上げていただきました。
午後4時、66回生の山下忠さん、栃澤理視子さんお二人の司会でスタートです。
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☆ ☆ 司会の 山下 忠さん と 栃澤 理視子さん ☆ ☆
≪ ☆ 司会の山下さんと栃澤さん ☆ ≫ |
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まず、大床正晃副会長から「本日は皆様ごゆっくりお楽しみください」との挨拶があり、続いて、鯨岡廣隆校長先生がご挨拶の中で、
「2021年7月17日(土)に創立120周年記念式典を計画している」と話されました。 |
☆ ☆ 大床正晃副会長の挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 大床副会長の挨拶 ☆ ≫
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☆ ☆ 鯨岡廣隆校長先生のご挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 鯨岡校長先生のご挨拶 ☆ ≫
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続いて、町山芳夫さん(66回)を議長として、議題の審議に入りました。
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☆ ☆ 総会議長の町山芳夫さん(66回) ☆ ☆
≪ ☆ 町山芳夫さん(66回) ☆ ≫ |
☆ ☆ 事業報告・決算報告する森元忠夫事務局長 ☆ ☆
≪ ☆ 森元忠夫事務局長 ☆ ≫ |
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(1) | 平成29年度事業報告及び一般会計決算報告(案)並びに監査報告 |
| 森元忠夫事務局長から資料に基づき、平成29年度の事業に関して、総会、新年会、各委員会活動、
母校への教育活動支援等ほぼ例年通り実施したこと、両国祭展示では1,400名近い入場者数を記録し、
東京校歌祭では33名の参加があったことなどが報告されました。
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また、平成29年度決算については、会費収入、寄付金収入が予算を下回ったこともあって、収支差額が
66万円の赤字となったことが報告されました。
佐藤良之監事(63回)による会計監査報告があって、本審議案件は全出席者から拍手を以て承認されました。
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☆ ☆ 会計監査報告する佐藤良之監事(63回) ☆ ☆
≪ ☆ 佐藤良之監事 ☆ ≫ |
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(2) | 平成30年度事業計画及び一般会計予算(案) |
| 森元事務局長から資料に基づき、平成30年度の事業計画はほぼ例年通りであること、
平成30年度予算は、会費・寄付金収入を昨年度より約3%増を見込むことで、収支均衡予算とすることが
できたとの報告がありました。
本審議案件は、全出席者から拍手を以て承認されました。
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(3) | 報告事項 |
| 引き続き森元事務局長から、奨学金基金に関して、現在の貸出額が約1,000万円、
手持ち資金が約4,400万円であること、および、海外ホームステイ募金残高が約350万円であるとの報告がありました。
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続いて、皆さんが楽しみにしている講演です。
今回は、京都大学高等研究院特別教授・同大霊長類研究所兼任教授 松沢哲郎さん(66回)
による「分かちあう心の進化」という演題のお話です。
栃澤さんから松沢さんの紹介があって、講演の開始です。
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☆ ☆ 松沢さんとアイ ☆ ☆
≪ ☆ 松沢さんとアイ ☆ ≫ |
講演は以下の4つの話題を中心に進められました。
・サル類は4本の手をもつ
・あおむけの姿勢が人間を進化させた
・記憶と言語
・互いに分かち合う心
随所に貴重な写真や、聴講の皆さんが感心したり、思わず笑ってしまうといったビデオ映像を交えたお話でした。
そのほんの一端を以下にご紹介します。
「ヒトを含めた霊長類の系統は、約3,000万年前にヒトとニホンザルが分れ、さらに約500万年前にヒトとチンパンジーが分れた。
ギニアのボッソウ村近くの森に住む野生のチンパンジーに見られる、アブラヤシの硬い種を石を使って割って食べるということが、
親から子へ引き継がれる。親は子に教えることはしないが、子は見習うということで、4〜5歳ごろには割ることができるようになる。
霊長類は4つの手を持っているが、その中で人間だけは、樹上から下りて地上を歩くようになり、2つの足を持つこととなった。
チンパンジーの赤ちゃんをあおむけに寝かせると、右手と左足を同時に持ち上げ、次には左手と右足を持ち上げ、この動作を繰り返す
(この映像は大変ユーモラスで、可愛いく、皆さん思わず笑ってしまいました)。
これは親につかまりたくてもがいているのである。 チンパンジーの赤ちゃんは、生後3か月間四六時中お母さんにしがみついている。
人間の赤ん坊ではあおむけに寝て、手は自由であり、お母さんにほほ笑むとか見つめあうことをする。
チンパンジーの言語については、言葉と言えるかどうか微妙である(実演でチンパンジーの呼びかけるような言葉?を聞かせていただいた)。
チンパンジーの記憶については、色と文字を結び付けることが出来る。
序数についても画面上の数を順番に触れることができる。さらに、瞬間に記憶する能力は人間をはるかに超えていて、
テレビ画面に映った7個の数字を一瞬で記憶でき、瞬時に数字を塗りつぶしても、数字のあったところを数の順に間違えずに指で
たどることができる(我々から見るとマジックのように見えました)。
他者のために何かをしてやるということは、チンパンジーには難しいように思われるが、相手に道具を受け渡すといった行動は見られる。」
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☆ ☆ 講演する松沢哲郎さん(66回) ☆ ☆
≪ ☆ 講演する松沢さん ☆ ≫ |
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以上のお話に加えて、京都大学学士山岳会にまつわる桑原武夫(チョゴリザ初登頂)、今西錦司(アフリカ探検)、西堀栄三郎(南極越冬)等の
そうそうたる顔ぶれの業績なども披露されました。
探検大学と呼ばれる京都大学の源流は、さかのぼれば110年前の1908年、中央アジア探検で有名なスウェン・ヘディンが来校した際、
ヘディンの持参した彩色画を京都大学で模写していた事実までさかのぼることができるようです。
お話から松沢さんが、生きものに対するやさしいお心をお持ちであると感じましたが、さらに上記の先輩方に連なる登山家・探検家
としての一面も知ることができました。
素晴らしい講演をありがとうございました。
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講演終了後、会場整理の休憩があって、いよいよ懇親会に移りました。
懇親会の司会は鈴木延雄さん(66回)が担当されました。
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☆ ☆ 懇親会の司会をする鈴木延雄さん(66回) ☆ ☆
≪ ☆ 司会の鈴木延雄さん ☆ ≫ |
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☆ ☆ 淡交フィルのみなさん ☆ ☆
≪ ☆ 淡交フィルのみなさん ☆ ≫ |
スタートは、淡交フィル管弦楽団有志による演奏です。
淡交フィル会長の長谷川澄雄さん(47回)のご挨拶と、淡交フィル団長の長谷川英一さん(72回)による演奏曲目の紹介などに続いて、
演奏が始まりました。
演奏者は、北原徹さん(89回、ビオラ)、影山梢さん(98回、ヴァイオリン)、中野里美さん(101回、フルート)、
畠山優衣さん(109回、ファゴット)の4名で、曲目は、「卒業写真」と「美女と野獣」の2曲でした。
出席者一同、素晴らしい演奏をしばし楽しみました。
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続いて、この3月に卒業した115回生が壇上に上がり顔見世です。大勢の若い新会員が壇上に上がり、会場は活気に満ちます。
中田千晴さんが、「日本を良くするために頑張ります」と頼もしい決意表明をしてくれました。
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☆ ☆ 新会員の115回生のみなさん ☆ ☆
≪ ☆ 115回生のみなさん ☆ ≫
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ここで、乾杯です。乾杯の音頭は大先輩の上村博志さん(49回)にお願いしました。
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☆ ☆ 乾杯の音頭をとる上村博志さん(49回) ☆ ☆
≪ ☆ 乾杯音頭は上村さん ☆ ≫ |
☆ ☆ 歓談する講演者の松沢哲郎さん ☆ ☆
≪ ☆ 歓談する松沢さん ☆ ≫ |
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しばし歓談の時を過ごし、お楽しみ抽選会が始まりました。
恒例のお楽しみ抽選会では、東海林未季さんをはじめとして、大饗菊枝さん、関谷眞澄さん、矢作正さん、山脇広治さんらの
66回生の皆さんのおかげで、大いに上がりました。
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☆ ☆ お楽しみ抽選会を盛り上げる66回生のみなさん ☆ ☆
≪ ☆ お楽しみ抽選会 ☆ ≫
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参加者各位は楽しい歓談の時を楽しんだ後、長谷川英一さんの指揮で校歌を斉唱しました。
閉会の挨拶と一本締めは、植村昭三副会長(62回)が務めました。
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☆ ☆ 閉会挨拶する植村昭三副会長(62回) ☆ ☆
≪ ☆ 閉会挨拶の植村副会長 ☆ ≫
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