平成29年度淡交会総会が6月25日(日)198名の会員らが出席して、亀戸の
アンフェリシオンにおいて開催されました。
今年は65回生が幹事を務め、受付、司会、議長、懇親会におけるお楽しみ抽選会など大いに総会を盛り上げていただきました。
午後4時、65回生の牧口典子さん、高柳正樹さんお二人の司会でスタートです。
|
☆ ☆ 司会の牧口典子さん ☆ ☆
≪ ☆ 司会の牧口さん ☆ ≫ |
☆ ☆ 司会の高柳正樹さん ☆ ☆
≪ ☆ 司会の高柳さん ☆ ≫ |
|
寺澤会長・鯨岡校長先生挨拶
まず、寺澤捷年会長から本校の校章である旭日桜花にまつわるお話に言及した挨拶があり、続く鯨岡廣隆校長先生のご挨拶では、
2021年には両国高校創立120周年記念行事と併せて附属中学校創立15周年記念行事を執り行う予定であるとのお話がありました。
|
☆ ☆ 寺澤捷年会長の挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 寺澤会長の挨拶 ☆ ≫ |
☆ ☆ 鯨岡廣隆校長先生の挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 鯨岡校長先生の挨拶 ☆ ≫ |
|
総会議題の審議
続いて、箱島実さん(65回)を議長として、本日の議題の審議に入りました。
|
☆ ☆ 総会議長を務める箱島 実さん(65回) ☆ ☆
≪ ☆ 総会議長の箱島さん ☆ ≫ |
|
(1) | 平成28年度事業報告及び一般会計決算報告並びに監査報告 |
|
森元事務局長から資料に基づき、平成28年度の事業は総会、新年会、各委員会活動等ほぼ例年通りであったこと。
両国祭は1,000名近い入場者数を記録し、東京校歌祭は合唱参加者数82名と盛り上がり、淡交フィルの協力出演もあって好評を博したこと、
また、平成28年度決算については収支差額が174万円の黒字となったことが報告されました。
佐藤監事による会計監査報告があって、本件は全出席者から拍手を以て承認されました。 |
(2) | 平成29年度事業計画及び一般会計予算(案) |
|
森元事務局長から資料に基づき、平成29年度の事業計画はほぼ例年通りであること。
また、平成29年度予算は、収入は硬めに支出は現状維持を基本に立案し、収支均衡予算とすることができたとの報告がありました。
本件は全出席者から拍手を以て承認されました。 |
(3) | 役員の改選 |
|
森元事務局長から、寺澤会長、大床副会長、植村副会長、佐藤監事、末益監事の留任が提案され、
全出席者から拍手を以て承認されました。
|
|
講 演
続いて、皆さんが楽しみにしている講演です。
今回は、地理教育学やトルコ研究がご専門の横浜国立大学名誉教授 西脇 保幸さん(65回)による、
シルクロードを西へ向かうバスツアーの楽しいお話でした。 |
☆ ☆ 講演者の西脇 保幸さん (65回) ☆ ☆
≪ ☆ 講演者の西脇さん ☆ ≫ |
|
演題は、
『シルクロードバスの旅〜〜西安からイスタンブールまで〜〜』
です。
65歳の定年を迎えた翌日の2015年4月1日に日本を発ち、5月20日帰国。
ツアーは旅行会社を利用したもので、参加者は10名ということです。
お見せいただいたたくさんの写真のほんの一部をご紹介してみましょう。
まず西安に2泊、西安では、玄奘三蔵が将来した経典を納めた大雁塔、清真寺というモスク、明代の城壁安定門などの建造物や
1974年に発見された兵馬俑などの写真がありました。西安は観光を目指した街並みの整備が進んでいるようです。
西へ進んで、黄河流域の横穴式住居ヤオトン、甘粛省の省都蘭州のビル群や風力発電の風車群、さらに石窟や磨崖仏などがありました。
莫高窟で有名な敦煌の郊外、『月牙泉』、神秘的な三日月型の水を湛える砂漠の中の小さなオアシスですが、近年は砂漠化が進んで水量が減っているとか。
敦煌郊外は、太陽光発電や風力発電による発電基地としての一面もあるそうです。
ウルムチに近付くと、東部の沿岸部へ電気を送る(西電東送)ための鉄塔群が目につき、石炭火力発電による大気汚染も見られ、
内陸部と沿岸部との格差の一端を感じたとのお話です。
|
中国からカザフスタンの以前の首都アルマトゥイに入り、キルギスの首都ビシュケクへ、ここでイシク湖に寄り、
再度カザフスタンに戻り、唐との戦いで有名なタラスに足を延ばし、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イランそしてトルコへとバスの旅は続きました。
カザフスタンに入ると騎馬民族の世界を感じたそうです。
|
☆ ☆ 講演中の西脇 保幸さん (65回) ☆ ☆
≪ ☆ 講演中の西脇さん ☆ ≫ |
|
カザフ文字とロシア文字の両方が公用語になっているとのこと、“KARAOKE”と書かれた看板も見られました。
キルギスのビシュケクでは、大学の表札(校銘板?)がキルギス語とトルコ語の両方で書かれていたりして、随所にトルコの影響がみられるということです。
ウズベキスタンには、シベリアから送られた日本軍捕虜2万人が抑留された過去があり、首都タシケントには、日本兵の肖像入りお墓もありました。
ティムール帝国の都サマルカンドでは、レギスタン広場やバザールの商品(ヒマワリ油や綿実油)が紹介され、ブハラにある中央アジア最古のイスラム建築
イスマイル・サマニ廟や蒙古襲来の時も破壊されずに残った高さ46mのミナレット(塔)などの写真を見ることができました。
トルクメニスタンは、天然ガスや石油資源からの富のおかげで豊かなようで、豊富な電力を反映して明るい夜景がありました。
また、ここでは中央アジアで最大と言われている、四隅に塔がある美しいモスクも写されました。
イランにはシーア派の聖地マシュハドから入り、テヘランへ、テヘランから空路でシーラーズへ飛びました。
テヘランのレストランには、イスラムの聖人の像が掛けられていて、シーア派が戒律遵守に対して寛大であるようだとのことです。
ここでも、織物やアケネメス朝の遺跡ペルセポリス、従属23か国から同王朝への貢ぎ物運搬の様子を示すレリーフ、王朝の祖キュロス大王の墓などが写されました。
また、イランでは日本人は好かれていて、女性の方から一緒に写真を撮ってほしいといわれたとか?
トルコでは、トルコ富士と呼ばれるアララト山、トルコ原産のバンネコ、イスタンブールの城壁、ブルーモスク、金角湾、東西のイスタンブールを
ボスポラス海峡の地下を通って結ぶマルマライ鉄道などの写真および説明がありました。
見どころ満載のシルクロード、しかも50日の長旅の記録ですので、写真の数も200枚に近いと思われ、50分の講演時間は短すぎたようです。
|
懇 親 会
講演終了後、会場整理の休憩があって、いよいよ懇親会に移りました。
懇親会の司会は高木国男さん(65回)が担当されました。
|
まず、この3月に卒業した114回生が壇上に上がり顔見世です。
大勢の若い新会員を前にして会場は活気に満ちます。金澤綾音さんが代表して元気な挨拶をしてくれました。
続いて、乾杯の音頭は昨年に引き続き、大先輩の宇田川健二さん(43回)にお願いしました。
乾杯後、淡交フィルの長谷川英一団長(72回)から7月23日の演奏会のお知らせがありました。
|
☆ ☆ 乾杯の音頭をとる宇田川さん(43回) ☆ ☆
≪ ☆ 乾杯の音頭 宇田川さん ☆ ≫ |
☆ ☆ 淡交フィルの長谷川英一団長(72回) ☆ ☆
≪ ☆ 淡交フィル 長谷川団長 ☆ ≫ |
|
恒例のお楽しみ抽選会では、山下ひろみさん、貝塚清さんの65回コンビが息の合った進行を披露してくれ、
懇親会司会の高木さんを加えたこの65回トリオは、エンターテイナーとしての優れた資質を備えていることが分かりました。
|
☆ ☆ 懇親会風景 ☆ ☆
≪ ☆ 懇親会風景 ☆ ≫ |
☆ ☆ 活躍の65回トリオの貝塚さん、高木さん、山下さん(左から) ☆ ☆
≪ ☆ 活躍の65回トリオ ☆ ≫ |
|
閉 会
参加者各位は楽しい歓談の時を楽しんだ後、小出一成さん(60回)の指揮で校歌を斉唱しました。
閉会の挨拶と三本締めは、植村昭三副会長(62回)が務めました。
|
☆ ☆ 校歌斉唱の指揮をする小出一成さん(60回) ☆ ☆
≪ ☆ 校歌斉唱の指揮をする小出さん ☆ ≫ |
☆ ☆ 中締めの挨拶をする植村昭三副会長(62回) ☆ ☆
≪ ☆ 中締めをする植村副会長 ☆ ≫ |
|
記 載 : 淡交会事務局
|