【 平成26年 淡交会 総会 】 は このリンクから ご覧 頂けます。   ( スマホ )  最終更新日:2015/07/07  by HA  
   2 7 年 度 総 会 ・ 懇 親 会 開 催

平成27年度淡交会総会が、去る6月21日(日)、教職員、 両高会及び両高後援会の方々を加え229名の出席者を得て、 江東区の  アンフェリシオン において開催されました。

☆  今年は、63回、73回、83回、93回、103回卒業の皆さんが 幹事を務めました。
63回生の幹事さんを中心として、受付、司会、議長、懇親会における お楽しみ抽選会 の運営など、入念な準備と素晴らしいチームワークで、大いに総会を盛り上げていただ きました。

☆ ☆ 司 会 の 奈 良 信 行 さ ん ☆ ☆
☆ 司 会 者  奈 良 信 行 さ ん ☆


  奈良信行さん(63回)の司会でスタートです。

 寺澤捷年会長からは 以下のような 要旨の 挨拶がありました。
「会長に就任して2年、この間に行った主なことは、資料室会計を 淡交会の会計に 組み入れて一本化したこと と 資料室の整備、また、郷前会長以来のホームページ の充実にも力を入れてきました。 これら 会の主な活動は、資料室、ウェブ、会報、 環境 の 各委員会の皆様のボ゙ランティア活動で支えられていて、心から感謝して います。
 もう一つは、会員の皆様からのご協力によって、海外ホームステイの支援体制を作り、 昨年から支援を実施していることです。 今後は 中高一貫教育校に対する 支援のあり かたを 考えてみたいと思っています。
 今年も 112期生の皆さんを新会員として迎え 心強い限りです。 今後も 会員一丸と なって、一層の淡交会の発展に 尽くしたいと思っております。」

☆ ☆  寺  澤  会  長  ☆ ☆
☆  寺  澤  会  長  ☆
☆ ☆  大  井  校  長  ☆ ☆
☆  大  井  校  長  ☆

  ここで 学校側ご来賓の紹介があり、大井俊博校長、造作聡美副校長、渋谷寿朗 附属中学校副校長、酒井誠教諭が紹介されました。

  続いて、大井俊博校長から 「この春卒業の112期生の進学実績は、191名中 60名が、国公立大学へ現役で合格し、この合格率はとても高いものと言えます。
特に 医学部への合格者が多かったことも特徴と言えます。  また、卒業生の85.9%が現役で進学したことも 特徴と言えるでしょう。
 卒業に際して"両国プライドを持って頑張れ"と激励しました。 今年は、中高一貫校 となって、10年目の節目の年に当たりますが、先輩から連綿と続く 自律、自修、学習 の継続といった 良いDNAを受け継いでほしいと念じています。 淡交会の皆様には、今後も厚いご支援をお願いいたします。」
との趣旨の ご挨拶をいただきました。


☆ ☆  宇 田 川 議 長  ☆ ☆
☆  宇 田 川 議 長  ☆
☆ ☆  末 益 弘 幸 監 事  ☆ ☆
☆  末 益 弘 幸 監 事  ☆

  続いて、議長に 宇田川勝明さん(63回) が選出され、議題の審議に入りました。

以下の項目について、森元事務局長(60回)および 末益監事(74回)から報告が あり、審議が行われ、各項目とも満場一致で、承認されました。
 □ 審議事項
  (1) 平成26年度事業報告及び一般会計決算報告(案)並びに監査報告
  (2) 平成27年度事業計画及び一般会計予算(案)
  (3) 役員の改選について
    寺澤捷年会長(60回)、大床正晃副会長(60回)、植村昭三副会長(62回) の
    いずれも留任
    佐藤良之監事(63回)の選任、末益弘幸監事(74回)の留任
    石橋達恭監事(59回)の退任、
    退任の石橋監事、新任の佐藤監事から挨拶がありました。


☆ ☆  退 任 監 事  石 橋 達 恭 さん  ☆ ☆
☆  退任監事  石 橋 達 恭 さん  ☆
☆ ☆  新 任 監 事  佐 藤 良 之 さん  ☆ ☆
☆  新任監事  佐 藤 良 之 さん  ☆



☆  続いて講演会です。 今年の講演会は、フランス政府公認建築家、神戸芸術工科
大学教授 岡部憲明さん (63回) による 「建築家の旅 可能性のデザイン」 というタイトルです。
      
☆ ☆  講演者 岡 部 憲 明 さん  ☆ ☆
☆  講演者 岡 部 憲 明 さん  ☆
☆ ☆  講 演 風 景  ☆ ☆
☆  講 演 風 景  ☆

 63回の 同期会会長である 新田 徹 さんから ユーモアを交えた岡部さんの紹介が
あって、講演がスタートしました。
 概要は以下の通りです。

 「1973年 フランス政府給費研修生 として渡仏し、著名な建築家レンゾ・ピアノ氏や ピーター・ライス氏と共同で仕事をしてきました。 フランスでは、ポンビドゥー・センター、 同センターに組み込まれている IRCAM音響音楽研究所 の設計・建築に携わりました。
ポンビドゥー・センターは 大統領の肝いりでパリ中心部に建設された 巨大文化施設で、 延べ床面積10万u、50m×160mの全く柱のない空間を積み重ねたもので、 この時の経験はその後の仕事にも大変役立ちました。

☆ ☆  ポンビドゥー・センター  ☆ ☆
☆  ポンビドゥー・センター  ☆
☆ ☆  IRCAM音響音楽研究所  ☆ ☆
☆  IRCAM音響音楽研究所  ☆

 1988年 関西国際空港旅客ターミナルビル建設の 国際コンペに優勝し 帰国、この 設計・建設に当たりました。 ここは、埋め立て地で、当然敷地がない段階での設計 ですから イメージづくりにはそれなりの苦労がありました。
 ターミナルビルは、長さ1.7kmの間隔に 間仕切りなし というスケールです。 幾何学 論理と 流体力学理論に基づく、オーガニックな美しい設計 となっていると思います。
空調は、天井付近の上層部分は 空気の動きを抑えた マクロシステム、人がいる下層 部分は きめ細かく整流する ミクロシステム になっています。 また、照明は月の光の ような 柔らかい間接照明を採用しています。

☆ ☆  ターミナルビルのジオメトリー  ☆ ☆
☆  ターミナルビルのジオメトリー  ☆
☆ ☆  ウイングの搭乗ゲートラウンジ  ☆ ☆
☆ ウイングの搭乗ゲートラウンジ ☆

 関空ターミナルビルと並行して、熊本の牛深ハイヤ大橋、2005年完成の小田急ロマ
ンスカー 50000形 "VSE"、続いて 地下鉄千代田線に入る ロマンスカー 60000形
"MSE"、2014年11月から走り始めた 箱根登山鉄道車両 3000形 アレグラ号
などの 設計・製造を手掛けてきました。

☆ ☆  ロマンスカー60000形MSE  ☆ ☆
☆ ロマンスカー60000形MSE ☆
☆ ☆  箱根登山鉄道車両3000形アレグラ号  ☆ ☆
☆ 箱根登山鉄道車両3000形アレグラ号 ☆

 小田急ロマンスカーの設計に際しては、畑違いの技術者との協力に苦心しましたが、 偶々 当時担当していたNHK人間講座で、建築デザインについて 話す機会があり、 これを 鉄道技術者の方に見てもらうことで、彼らの建築への理解を促すのに役立ちました。」

 数々の貴重な写真を紹介しながらの スケールの大きい話に引き込まれて、講演時間の 45分間があっという間に過ぎました。
最後に、「建物と乗り物とでは、設計思想に違いがあるか」との質問に対して、 「あらゆるものは、その時代で新しいものであるはず という基本的考えで臨んでいて、 すべて ゼロからの出発と思っている。 したがって 謙虚に学ぶ という姿勢が大切であり、 人間のための設計 という原点は変わらない」 という趣旨の答に、岡部さんのデザイン・ 設計に対する理念が よく表されていると思いました。


☆  講演終了後、会場整理の休憩があって、いよいよ懇親会に移りました。
脇本敏子さん(63回)の進行によって、まず この春卒業した112回生の 紹介です。
壇上に乗り切れないほどの 若さあふれる新入会員に、先輩方の顔もほころびます。


☆ ☆  新会員112回生の挨拶  ☆ ☆
☆  新会員112回生の挨拶  ☆


  続いて、大先輩武見健二さん(38回)に乾杯の音頭をお願いしました。
  大先輩の気迫と大音声は昨年と変わらず、参加者一同圧倒されるほどでした。

☆ ☆  武見健二さん  ☆ ☆
☆  武見健二さん  ☆

☆ ☆  歓 談 ☆ ☆
☆ 歓 談  ☆
☆ 会食・歓談風景 ☆    ☆ ☆
☆ 会食・歓談風景  ☆


   恒例のお楽しみ抽選会は、皆様からご提供いただいた沢山の賞品がそろいました。
進行役は63回生の新田徹さん、石井忠房さん、水野祐子さん。 
新田さんの当意即妙な読み上げはまさにプロフェッショナルで、大いに盛り上がりました。


☆ 抽選会進行役(左から)水野祐子さん、新田 徹さん、石井忠房さん ☆
☆  抽選会進行役(左から)水野祐子さん、新田 徹さん、石井忠房さん  ☆

  校歌斉唱は、人見信子さん(63回)の優美な指揮で、出席者全員が心を一つにして、 声を合わせました。

☆ 校歌斉唱指揮者 人見信子さん ☆
☆  校歌斉唱指揮者 人見信子さん ☆


   閉会の挨拶と三本締めは、植村昭三副会長(62回)が務め、お開きとなりました。


☆ 植村昭三副会長 ☆
☆  植村昭三副会長 ☆

記 載 : 淡交会 事務局