【 淡交会 会報87号より 転載 】 最終更新日: 2021/12/15 |
校長
金田 裕治
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令和三年度のこれまでの教
育活動は、新型コロナウイル ス感染症対策のため、何度と なく緊急事態宣言が延長・継 続され、大きく影響を受ける ことになりました。 本来であれば、七月十七日 (土)にすみだトリフォニー ホールの大ホールにて、両国 高等学校創立百二十周年・附 属中学校創立十五周年記念式 典を執り行うはずでしたが、 緊急事態宣言下であることか ら、記念式典の中止の判断を せざるを得なかったことは誠 に残念でなりません。当日は、 記念式典に代えて、全校生徒 参加の記念集会を校長室から 各教室に向けてライブ配信で 行いました。 記念集会では、淡交会大澤 秀利会長にもご出席いただき、 お祝いのご挨拶とともに、記 念品のグランドピアノの目録 が高校生徒会代表生徒に贈呈 が行われました。寄贈される グランドピアノは、年明けの 二月に本校五階音楽室に設置 され、三月にお披露目のミニ |
コンサートを行う予定でおり
ます。 ◆記念演奏会 この度の周年行事について は、鯨岡廣隆前校長が数年前 より、淡交会や後援会の皆様 とともに計画してまいりまし たが、昨年初めからの新型コ ロナウイルス感染症拡大によ り、臨時休業や分散登校など 教育活動が影響を受けること となりました。 予定されていた周年行事関 係も、大きく制限を受けざる を得ない状況となり、当初計 画どおりに進まない中、淡交 会の皆様のご尽力により、記 念演奏会が開催の運びとなった ことに大変感謝しております。 記念演奏会では、本校卒業 生の新田ユリ氏の指揮により、 早川正昭氏と保科洋氏の作品 が演奏されました。お二人の 作品を本校の管弦楽部の生徒 が淡交フィルハーモニー管弦 楽団の皆様とともに演奏する ことで、卒業生と在校生か心 をひとつに演奏する貴重な機 会となり、在校生と卒業生の |
皆様の心をつなぐ架け橋とな
りました。 ◆オンライン授業と分散登校 感染対策に重点を置きなが ら、これまでとは違った生活 を過ごさなければならなくなっ た令和三年度でしたが、五月 のゴールデンウィークでは、 感染拡大防止と人流を抑える 目的から都立学校全校でオン ライン授業となりました。 幸いなことに四月から、附 属中学校の全生徒には、GI GAスクール構想により、一 人一台のタブレッ卜端末が整 備されていたことから、ほぼ 時間割どおりのオンライン授 業を実施することができました。 GIGAスクール構想とは、 「一人一台端末と、高速大容 量の通信ネットワークを一体 的に整備することで、特別な 支援を必要とする子供を含め、 多様な子供たちを誰一人取り 残すことなく、公正に個別最 適化され、資質・能力が一層 確実に育成できる教育ICT 環境を実現する」「これまで の我が国の教育実践と最先端 |
のICTのベストミックスを
図ることにより、教師・児童 生徒の力を最大限に引き出す」 事が目的です。 昨年度当初の臨時休業とは 違い、オンラインでの授業が 可能になるだけでなく、感染 拡大防止対策のため一学年だ け自宅学習の「分散登校」に おいてもオンライン授業を実 施したことにより、学習の遅 れはないと考えています。 ◆新しい日常での学校行事 昨年度の学校行事は、校内 外にかかわらずほとんどが中 止となり、学年別に行ったリ クリエーションや三月の球技 大会の実施にとどまりました。 今年度は、両国の三大行事の 実施に向けて、生徒の努力と 工夫の下、体育祭は、学年別 体育的行事として実施しまし た。両国祭は、生徒が集中し ないように分散登校の自宅で も、参加団体の作品をWeb で閲覧ができるようにしました。 淡交会並びに卒業生の皆様 には、著作権などの法令など についてご支援・ご助言いた だいたことに深くお礼を申し 上げます。 |