【 淡交会 会報88号より 】          最終更新日: 2022/05/14   
              淡交会会長    大 澤 秀 利
66回)
 昨年度は新型コロナの猛威が吹き荒
れる中、両国高等学校創立百二十周年・
附属中学校創立十五年に当たり、多
くの皆様に多大なご協力を頂き誠に
有難うございました。
 記念コンサートの実施やグランド
ピアノの贈呈などが出来ました。
 引き続き百二十周年事業として名簿
の発行などを進めてまいりますので、
ご協力をお願いいたします。
 今年度から、高校での人試がなくな
り、中学に入学された生徒の皆さん全
員が高校卒業まで六年間を共に過ごす、
新しい両国がスタートしました。
 淡交会としても、新しい奨学金制度
なども作りましたので、これまで以上
に高校、そして附属中学の皆さんに、
多くの会員の皆さまのご協力を頂き、
母校が大きく羽ばたけるよう支援が出
来ればと思っております。
 昨年度、淡交会の中に淡交アカデミ
ア委員会を作らせていただきました。
委員会は、会員の皆さまの交流の場と
して、また、在校生を支援する役割を
担っています。
 既に、中学三年生に対する卒業研究
への協力を行っています。
 在校生の当面の目標は大学進学かも
しれませんかが、本当の人生はその先
にあります。
 現在の情報化社会では、いろいろな
情報をパソコンなどから集めて、将来
設計をすることは可能でしょうが、今、
現実に仕事をしている先輩、特に入社
したばかりの若い卒業生や、中堅の先
輩からの実体験に基づく話は、在校生
の将来設計には非常に有意義と考えます。
 これまでも会報に先輩方のインタビュー
記事を掲載してきましたが、学校の先
生方とも良くご相談し、是非、卒業生
の経験に基づく話を直接在校生の皆さ
んにお伝えする場が作れれぱと願って
います。
 その為にも、多くの若い卒業生の皆
さんの声を淡交会に届けていただけれ
ばと思います。
 その様なことを考えていた時に、
「進路を決めたところで実績にならない
生徒はどうでもいいんだ」「進学校の
指導にうんざり」というある県での有
名大学信仰の新聞記事に出会いました。
 今は、直接海外の大学に進学したり、
希望する職業に向けて最適な大学を選
ぶ時代なのに。
 私の時代の、将来設計はともかく、有
名大学にといった雰囲気だったので、まだ
まだ古が残っていたかの思いがしました。
 両国の進路指導の先生に、『生徒一
人ひとりの第一志望』を目桁して『チー
ム両国』で頑彊っているとのお話を聞
き、安心するとともに、大学ではない、
その先の本当の人生の目標に向けての
第一志望が着実に作れるよう、是非多
くの卒業生の皆さんに『チーム両国』
の一員としてお手伝いしていただき、
更に両国高校が大きく羽ぱたくことに
ご支援ご協力をお願いいたします。