最終更新日: 2011/11/11    
10月14日に逝去されました。 心より哀悼の意を表します。 (享年85歳)



 私が在籍した昭和33〜35年度の生徒を指導する 英語科の先生方は、奥谷先生と斉藤彩彦先生、池田勝彦先生、 杉安太郎先生だったと記憶しています。   週5〜7時間もある英語授業で、奥谷先生が使われたテキストでは、 Fifty Famous Stories と Lord Arthur Savile’s Crime を覚えています。   某先生のような熱血指導ではなく、穏やかな親切で丁寧なご指導でした。
 黒い上っ張りを着た物腰を評して、悪童共は「ペンギン」と愛称していました。
カット図は、58回生の卒業アルバムのG組ページに掲載されたものです。


 1年A組、2年D組 ではクラスの担任でした。
先生と同じ小岩に住んでいた 私でしたが、在学中はお宅に伺うこともなく、 大学2年の冬には小岩を離れたために お会いすることもなくなりました。
 諸先生方の御指導のおかげで希望する大学に進学、卒業後、 入社した会社で、高卒社員向けの「国内留学制度」を担当することになった私は、 「社内選考用に英数国3教科のテスト問題を作成していただきたい」 と 奥谷先生をお訪ねしてお願いして、快諾していただきました。 (因みに、数学は根津先生、国語は石山先生が作成してくださったと記憶しています。)

 2年おきに開催している58回生の同期会には必ずご出席いただいており、 2年前にもお会いできました。
つい最近までゴルフを楽しみ、ご酒も嗜まれていたと聞いていました。   先生と生徒の関係でみれば、わずか15年くらいの年齢差だったのでしょうが、 はるかに仰ぎ見る師でした。

 お通夜の席で最後のお別れでお顔を拝見しながら、 今年、69歳となる私たちと同じ昭和と平成の時代を生きた同志として、 「お疲れ様でした。楽しい時代をお生きになられたでしょうね」 とお声をかけました。
 安らかにお眠りください。

安部 紘 (58回 G組)