私が在籍した昭和33〜35年度の生徒を指導する
英語科の先生方は、奥谷先生と斉藤彩彦先生、池田勝彦先生、
杉安太郎先生だったと記憶しています。
週5〜7時間もある英語授業で、奥谷先生が使われたテキストでは、
Fifty Famous Stories と Lord Arthur Savile’s Crime を覚えています。
某先生のような熱血指導ではなく、穏やかな親切で丁寧なご指導でした。
黒い上っ張りを着た物腰を評して、悪童共は「ペンギン」と愛称していました。
カット図は、58回生の卒業アルバムのG組ページに掲載されたものです。
1年A組、2年D組 ではクラスの担任でした。
先生と同じ小岩に住んでいた 私でしたが、在学中はお宅に伺うこともなく、
大学2年の冬には小岩を離れたために お会いすることもなくなりました。
諸先生方の御指導のおかげで希望する大学に進学、卒業後、
入社した会社で、高卒社員向けの「国内留学制度」を担当することになった私は、
「社内選考用に英数国3教科のテスト問題を作成していただきたい」 と
奥谷先生をお訪ねしてお願いして、快諾していただきました。
(因みに、数学は根津先生、国語は石山先生が作成してくださったと記憶しています。)
2年おきに開催している58回生の同期会には必ずご出席いただいており、
2年前にもお会いできました。
つい最近までゴルフを楽しみ、ご酒も嗜まれていたと聞いていました。
先生と生徒の関係でみれば、わずか15年くらいの年齢差だったのでしょうが、
はるかに仰ぎ見る師でした。
お通夜の席で最後のお別れでお顔を拝見しながら、
今年、69歳となる私たちと同じ昭和と平成の時代を生きた同志として、
「お疲れ様でした。楽しい時代をお生きになられたでしょうね」 とお声をかけました。
安らかにお眠りください。
安部 紘 (58回 G組)
|