( スマホ対応 )  作成日: 2013/12/21 by AM   



卒業して50年目の節目、去る12月2日に小島伸夫先生が90才でご逝去されました。
12月9日の告別式には当時のクラスメート3人で参列致しました。
先月末に先生から「寄る年波を感じるに至り、年末年始のご挨拶を遠慮させていただきます」のお葉書をいただいたばかりでした。

私達は昭和36年4月の入学生です。翌年4月、2年進学時にできた女子クラスを小島先生に担任していただきました。
1年当時、クラスはA〜Iまでの9クラス、担任も9名の先生方でしたが、2年進級時に女子クラスを担任して下さる先生が どなたもいらっしゃらなくて、小島先生が希望されお引受け下さったと、後日先生ご自身からお聞きしました。
担当教科は地学で、両国高校では希なくらい、大声や怒りの言葉もなく生徒に寄り添ってご指導下さるお優しい先生でした。 卒業後に、当時のクラスメートが亡くなった際には、お式に在学中のお写真をご持参され、懐かしんで涙下さったお心くばりの小島先生。
昭和20年4月から21年3月生まれ、出生率の一番少ない学年の私達は、両高生にしてはめずらしいほど競争心が少なく、 クラスメートは成績に一喜一憂しないのんびり生徒と言われていました。

[ 昭和40年卒業 アルバムより ]

先生は両国高校のあと、室蘭工業大学教授にて長らくご勤務されました。
先生は老衰とのこと、子供のころ読んだ絵本の、好々爺の花咲じいさんの穏やかでお優しいお顔そのまま、 たくさんのお花と好物のヤクルトセットに囲まれ静かに旅立たれました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

岩倉 幸子  ( 61回 D組 )