作成日:2021/06/19   


 淡交会会員の皆様、コロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか。
 淡交フィルハーモニー管弦楽団は、昨年2月に 江戸川で、新田ユリ先生の
指揮により、ドヴォジャーク7番ほかを 演奏しました。 しかし、その後は
コロナの影響で、昨年7月と 本年2月の演奏会とも 中止せざるを得なくなり、
毎回、定演を 楽しみにされている方々には、心よりの お詫びを 申し上げます。
さて、淡交フィルにとりましても 1年半ぶりとなりますが、7月の創立記念日に、
式典に続き、標記演奏会を 以下のとおり 実施することとなっています。

   日時: 7月17日(上)14時開演予定
   場所: すみだトリフォニーホール 大ホール
   曲目: ブラームス 大学祝典序曲
       早川正昭(49回) 牧歌(チェロ:植草ひろみ、ハープ:早川りさこ)
       保科 洋(51回) 風紋
       ベートーヴェン 交響曲第7番
   指揮: 新田ユリ(77回)

 ただ、今回の記念演奏会につきましては、このコロナの状況下での 学校行事でもあ
り、どのくらいの方々に トリフォニーに お出でいただけるかが わかっておりません。
従いまして、淡交会会員の皆様には、是非奮って ご来場くださいと 申し上げることが
現時点(3月末)では できませんことを ご容赦いただければと思います。
 そのような中ではありますが、指揮の 新田ユリ様より、メッセージをいただいて
おりますので、以下に 掲載せさせていただきます。

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母校の歴史の中で
  


  新田ユリ(77回、指揮者・日本シベリウス協会会長)


 120年という なかなか一人では体感できない時間を 母校は
歩んできました。 今般、記念演奏会の場に於いて、その歴史
を先輩方、同輩、また後輩の 皆さんとともに 振り返り祝う
ことができることを 心か ら嬉しく思います。
 今現在 地球上の人類が経験している 未曽有の事態、困難
を、母校も 100年ほど前に 見てきました。
世界を襲った[スペイン風邪]と呼ばれる 20世紀のパンデミック。 その時期を含む
混乱の20世紀前半という時代を経て、今の地球があります。 繁栄の戦後、気づきの21
世紀、100年の間になんと世界は忙しくパワフルに騒々しく変わってきたのでしょう。
母校120年の時間に この学び舎で 若い命を燃やし、若い魂を震わせた 先輩方の姿を
一緒に 思い浮かべてみませんか?
 記念演奏会でお聴きいただくベートーヴェンの作品はさらに時代をさかのぼり
200年前のものです。ヨーロッパの激動の時代から生まれています。 コピー機も
パソコンもない時代。 ベートーヴェンの自筆譜には数々の葛藤の後が生生しく
残されています。 力強い筆跡、荒々しい手直しの印、青いインクの後が作曲家の
血潮を思わせます。 そして記念演奏会では母校の先輩が情熱をもって書かれた
作品もお聞きいただけます。 創るエネルギーの背後にある人の歴史、そこには
新たな時代を作る皆さんへの、大切なメッセージが 秘められていることでしょう。
世代を超えた 同窓生とともに 心を込めて 演奏したいと思います。

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 以上、新田先生から心にしみ入るようなお言葉を寄せていただきました。
これからの練習も、コロナの影響があると思いますが、多くの現役生も含め、
しっかりと練習に励み、120周年記念演奏に相応しいものにして参ります。
 なお、[淡交フィルを後援する会]の長谷川澄雄会長(47回)からも、この
機会に多くの淡交会会員の皆様に淡交フィルの活動を知っていただき、ご支援
を賜れれば幸いですとのメッセージを承っておりますので、どうぞよろしく
お願い申し上げます。(https://tanphil.net/supporters/)

お問合せ先:

  淡交フィルハーモニー管弦楽団 長谷川英一(72回) 080-7706-6991 
          https://tanphil.net