淡交フィルハーモニー管弦楽団 第61回定期演奏会は、2018年2月4日(日) 14時より、ティアラこうとう大ホールで、
角 岳史(すみ たけし)先生の指揮の下、淡交フィル総勢73名で開催されました。
当日は雪が再来するのではないかと危ぶまれていましたが、寒い中ではありましたが天候は持ちこたえ、そのような中でも、
500名近くのお客様にご来場をいただき、誠にありがとうございました。
さて、恒例の開演前のロビーコンサートですが、チェロ・アンサンブルによる「主よ人の望みと喜びを」
と管弦楽アンサンブルによる「オーボエとバイオリンのための協奏曲」の第1楽章というバッハのお馴染みの2曲をお送りしました。
本プログラムでのベートーヴェンとブラームスの前にバッハを持ってくることでドイツ・クラシックの3大Bを実現したことになります。
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☆ ☆ ロビーコンサート チェロ・アンサンブル ☆ ☆
≪ ☆ ロビーコンサート(1) ☆ ≫ |
☆ ☆ ロビーコンサート 管弦樂アンサンブル ☆ ☆
≪ ☆ ロビーコンサート(2) ☆ ≫ |
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さて演奏会の開演です。
今回は交響曲2曲のプログラムですが、ドイツを代表するベートーヴェンとブラームスのそれぞれ8番と3番というもので、
どちらも比較的演奏されることの少ない曲ですが、古典的な快活で律動感あふれるベートーヴェンと、ロマン的(新古典的)
な抒情や憂愁を感じるブラームスとの対比をお楽しみいただけたのではないかと思います。
指揮の角 岳史先生は、私たちとは初めての共演となりますが、明快で踊るような若々しい指揮で、
お客様から見ても楽しく感じられたと思います。
また、同じヘ長調(フラット一つ)という牧歌的な響きとされる調性ながら、70年を隔てた両曲の音の出し方や
リズムの感じ方などの違いをしっかりとご指導いただき、本番でもそれなりに表現できたと思います。
ベートーヴェンはまず第1楽章の陽気な主題から入り、第3楽章ではホルンとクラリネットの田園的な旋律を、
そして終楽章では1拍に6つの音を入れる弦の速い主題の繰り返しを何とか乗り切ることができました。
軽快で爽やかな印象を持っていただけたのではないでしょうか。
ブラームスはベートーヴェンとは違い、粘っこい音を出すことに努め、第1楽章のバイオリンの華々しい主題から入り、
第2楽章はクラリネットとファゴットの柔らかな旋律を、第3楽章は映画音楽にもなった哀愁ある調べを奏で、
そして終楽章は暗く静かに始まり、ブラームスらしい壮大な盛り上がりの後、静かに幕を閉じるというところを、
ご堪能いただけたのではないかと思います。
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☆ ☆ 躍動的指揮者 角 岳史先生 ☆ ☆
≪ ☆ 指揮者の角 岳史先生 ☆ ≫
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☆ ☆ 花 束 贈 呈 ☆ ☆
≪ ☆ 花束贈呈 ☆ ≫
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アンコールは、マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲です。
同じヘ長調ということから選曲をしましたが、故鈴木行一先生の編曲によるもので、その美しい調べを
じっくり味わっていただけたのではないでしょうか。
そして恒例の校歌までもへ長調ということで、角先生からはブラームス張りの名演奏と褒められましたが、
皆様にも高らかに歌っていただきました。
演奏会後のレセプションでは、まず角先生からのご講評をいただきました。
統一感ある良いプログラムであったので、指揮台の上でにこやかに振ることができ、良い響きで幸せな演奏会だったとのお言葉でした。
また一緒にやってみたいとも言っていただきました。
先生のツイッターにも、ブラームスの3番は本当に難しいけれど、結果としてうまく流れて、気持ち良い疲れが・・・
というようなコメントがすぐにアップされていました。
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☆ ☆ 指揮者 角 岳史先生ご挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 角 岳史先生ご挨拶 ☆ ≫
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その後、今回はご欠席であった淡交フィルを後援する会の長谷川澄雄会長(47回)に代わって、
淡交会副会長の大床正晃様(60回)と常任理事の小出一成様 (60回)からお祝いと激励のお言葉をいただきました。
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☆ ☆ 淡交会副会長の大床正晃様(60回)のご挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 大床正晃様ご挨拶 ☆ ≫ |
☆ ☆ 常任理事の小出一成様 (60回)のご挨拶 ☆ ☆
≪ ☆ 小出一成様ご挨拶 ☆ ≫ |
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さて、次回の第62回定期演奏会は、初めてとなる足立区西新井文化ホールで、2018年7月8日(日)14時に、
田代 詞生先生の指揮により開催いたします。
曲目は、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、フォーレのマスクとベルガマスク組曲、そしてドビュッシーの海、
という難しいフランスものプログラムです。
私たちとしても初めての挑戦となりますが、淡交フィルからどのようなフランス的響きが生み出されるか、
どうぞご期待いただければと思います。
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淡交フィルハーモニー管弦楽団 団長 長谷川英一(72回)
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