皆様は、NHKラジオの「石丸謙二郎の山カフェ」をご存じでしょうか？
MCの石丸謙二郎さんが、ゲストと共に山や自然にまつわる話題をお届けする番組です。
今年(2021年)の7月3日、両国高校山岳部がこの番組の「アオハル山岳部」というコーナーに出演しました。
コロナ禍で部活動が制限される中、部の皆さんが、今の自分達にできることを話し合い、 この番組で日々の活動を紹介することに行き着いたそうです。
収録には、部長の遠藤優真君、副部長の村林航宙君、顧問の佐藤朗子先生が臨みました。
　放送では、トレーニング内容や山への思いなどが語られました。
石丸さんが、これまで登った山のことを尋ねると、部長は、思い出深い山として高水三山を挙げました。
昨(2020年)夏、うだるような暑さの中、重いザックに耐えて頂上に辿り着いたことが、 彼らに達成感を与えてくれたようです。
　後半は、夏合宿の話で盛り上がりました。
例年、山岳部は夏合宿にて、北もしくは南アルプスをテント泊で5日ほどかけて登ります。
今年(2021年)は、槍ヶ岳を予定していたので、部長も副部長も、全員で励まし合いながら登頂を果たし、 頂上で素麺を食べたいと熱い思いを語ってくれました。
きっとあの瞬間、ラジオを聞いている全国の方々が、心の中で彼らを応援してくれたのではないでしょうか。
　結局、今年は緊急事態宣言の延長を受け、夏合宿は中止となってしまいました。
それでも、この合宿に向け練習に励み、仲間と共に過ごした時間はかけがえのないものです。
様々な制約のある中、今の自分達にできることを考え、行動に繋げたことは、 確実に部の皆さんの成長に繋がったと思います。
　番組の最後に、石丸さんは、「いつか山でお会いしましょう」と優しく言葉をかけてくれました。
この約束が、卒業した後でも果たされたらいいなあと思います。
山は逃げませんので。