なぜこんなに高度インフラ化されているのに、『幸福』とか『裕福』、『余裕』なんて言葉が街の中で、心の中で響かないのか。
駐在中ずっと考えていた問いがある。果たして日本(国、日本の企業、日本人)は、こんな『バナナ経済圏』の人々から、
ずっと『大事で必要』と言ってもらえるのであろうか?経済・技術援助、企業の産業投資は、すでに中国、韓国、台湾などと
天秤にかけられており、日本の優位性がずっと続くのか疑問。お金を出すだけの貢献は、そろそろ不要になるであろうといった忠告も現地で聞いた。
JPOPやアニメ、インバウンドブームでの「桜、京都、富士山、寿司、神戸牛等々」は、ずっと大事で必要とされるのか?
逆に、我々にとってASEANの国々はすごく大事(日本にとっては絶対必要)なのです。
産業の移転先として、既に、11,000社以上が進出、日系自動車メーカーの生産台数は国内より海外がはるかに多い(2017年国内約920万台、
海外1930万台(内、ASEANは約350万台))のだから。
エネルギーや資源、食料、製品の貿易相手国として。また、防衛や安全保障面でも昨今の中国、朝鮮半島情勢から死活線と言っても過言ではない。
もちろん癒しのリゾート地でもある。
もうすぐ桜の季節。より多くの外国人がこの国を訪れます。ヒジャブを被ったインドネシア人、よくしゃべるベトナム人を見かけたとき、
店先で『バナナ』を目にしたときは必ず、是非この問いかけをして見て下さい。
「これからずっと『大事で必要』と思われるために我々はどうしたら良いのか?」。えっ?そんな余裕ない?やはり、
山積みの目先の問題解決が先ですかね(笑)。
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