54回F組の同級生で、元連合会長の鷲尾 悦也君が亡くなりました。
彼は1963年に東大を卒業後、八幡製鐵(現新日本製鉄)に入社。 4年後の67年に労組執行委員に就任したのを機に労働運動にかかわり、鉄鋼労連委員長などを 経て97年には連合の会長になりました。 また、2009年には旭日大綬章を受けました。
しかし、最近は、癌の手術や高血圧で悩みがちとなっていました。 その中で、2月25日に外出 先で転倒して頭を打ち、病院で治療を受けましたが、翌日に亡くなりました。
彼は、労働組合の幹部としては「時短教の教祖」を名乗って労働時間短縮に取組みました。 また 政治的には、97年末の新進党の分裂の際に、羽田、菅、鳩山らの幹部を説得して、民主党結成に一役買いました。
私個人としては、クラス会や同期会の他に、私の九州勤務時代に酒を飲み交しながら夜遅くまで 二人で歌合戦をしたことや、最近数年間は埼玉県のゴルフ場で一緒にプレイしたことが、今となっては懐かしい思い出となってしまいました。
今年の彼の年賀状には、 「今後は何よりも健康に気をつけて長生きをしたいと思っております」 と 書いてありました。 そして、4月5日のクラス会にも出席の返事が来ていました。 その鷲尾 悦也君の お別れの会が、4月23日にホテルオークラで 盛大に執り行われますが、 まことに残念なことであります。
中山 征雄(54回)
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