2. |
江東区で行ってきた自然再生、第1次江東区PES昆虫調査(1998〜2002) |
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・ 江東区の公園の特色: 汽水域である江東区の特色を生かした親水公園づくり。
現在、一人当りの公園面積は8.89uで都区内3位。緑被率は14.5%(1982)から
19.93%(2012)。 巨木はない。 大正時代の1923年、南葛飾郡誌によると
湿地植物が多く、当時が偲ばれるが、横十間川の PES では10年もせずに、
大正時代の生態系が再生してきた。南葛飾郡誌を参考に 多様な植生を目標に、
ポケット・エコスペースを作ったことから、2002年末には337種の植物が育った。
その後はもっと多様になっている。
しかし、(誰かが投げ入れた)ザリガニに よってその生態系が壊れている。
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3. |
第一次調査結果を保全現場に生かす。
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・ 目標を設定し、毎月2回のメンテナンス作業を続けているが、
予定通りには上手くいかないことが多く、調査を繰り返し、その結果を検討し、
順応的管理を行っている。
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4. |
今回の調査(江東区PES第2次昆虫調査)について |
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・ 前回から10年が経過し、PESの数、面積とも大幅に増加した。 一方、外来種の
顕在化などの問題が生じ、2011年より5年をかけて、主に以下の目的で調査を
進めている。
@ 都市における自然再生の仕組みを昆虫相から把握し、自然再生や環境管理に
役立てること。
A 子供の頃から広く身近な昆虫に親しむための昆虫調査・学習ツールを
作成すること。
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5. |
調査結果から明らかになったこと |
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・ 先月で855種が確認され、新砂干潟だけでも、エリザハンミョウ、ヤマトヒメダカ
カッコウムシ、コハンミョウ等の全国的に減少している草地性昆虫類が多数出現した。
・ 植物は枯れてからも重要で、昆虫の越冬環境としての落葉層を保護することの大切さを
学んだ。 また、木の剪定枝・伐採木・刈り草の野積み効果を知らされた。
さらに生物が他の生物の生息環境をつくる等、貴重な知見が積みあがってきた。
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6. |
調査結果から明らかになったこと |
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・ 先月で855種が確認され、新砂干潟だけでも、エリザハンミョウ、ヤマトヒメダカ
カッコウムシ、コハンミョウ等の全国的に減少している草地性昆虫類が多数出現した。
・ 植物は枯れてからも重要で、昆虫の越冬環境としての落葉層を保護することの大切さを
学んだ。 また、木の剪定枝・伐採木・刈り草の野積み効果を知らされた。
さらに生物が他の生物の生息環境をつくる等、貴重な知見が積みあがってきた。
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7. |
質疑 応答 から |
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・ 子どもたちの昆虫採集がなくなり、自然の認識ができない。
・ 空襲などで絶滅したのに、植物は復活している!
・ボランティアの高齢化が進み、ボランティアも生業として 保全活動が成立するように
しなければならない。
・ 市民は植物等が大好きなので、行政がもっと積極的に自然保護・生物多様性保全に
係わるべきだ。
・ COP10の愛知目標を活用し、さらなる自然再生・生物多様性保全に 取り組む仕組みを
作ろう。
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