(スマホ)  作成日:2022/02/12 by AM   
  

【水の惑星】
 「地球は青かった」1961年、ガガーリン少佐が、初めて宇宙から地球を見た時の言葉です。 地球は、約70%を海に被われた「水の惑星」なのです。
近年異常気象により、世界各地で大洪水・大渇水が頻発、また、大地震・大津波による被害で、 建物やライフラインが破滅する事態が生じています。
 雨は流せば洪水、ためれば資源です。
遠方のダムを水資源にするライフライン(上下水道など)への全面依存から、ライフポイント (雨水タンク・井戸など)を整備して、災害に強いまちを目指しましょう。
 日本の雨は、一度に多量に降るという特徴がありますが、欧米では、降り方が弱いため 雨の中を傘もささずに楽しそうに歩く人をよく見かけます。
 年間降水密度(年間平均降水量÷年間1mm以上の降水日数) 東京14.5、ロンドン3.6、パリ3.5、ニューヨーク4.5

【現在の取り組み】
地域別雨水利用施設数普及状況 2010年現在(国土交通省水資源部調べ)
全国1693
関東臨海732(43.2%)、東海209(12.3%)、沖縄122(7.2%)、東北107(6.3%)、
北九州90、近畿臨海89、南九州73、近畿内陸66、関東内陸64、四国59、山陽30、
北陸25、山陰20、北海道7
 都市開発や建築計画の際に、雨水の貯留、浸透及び利用が、当たり前になるように、 社会制度や技術基準を作り上げましょう。
 墨田区の雨水タンク設置助成金制度

  • 小規模タンク=1t(1000リットル)未満の雨水タンク(ただし、区が指定しているタンクに限る)に対し、 タンク本体価格の半額(上限4万円)を助成。  
  • 中規模タンク=1t以上の雨水タンクに対し、容量や材質によって助成額を算定します(最高30万円)。  
  • 地中梁方式=ビルなどの地中梁を利用し、有効貯水量5t以上の雨水貯留槽を設置する場合、 有効貯水量によって最高100万円まで助成。

【これからの取り組み】
 雨を大切にするくらしと文化を究め、未来人に伝えましょう。
 雨の体験学習を通して、豊かな感性を取り戻し、地球人と未来人の目で 活かす人材を育てましょう。
 世界の空はつながっています。地球規模できれいな大気を取り戻し、雨水を活かして 世界の飲み水の危機を救いましょう。
 このような運動に20年間取り組んでいます。

NPO法人雨水市民の会事務局長、すみだ環境フェア実行委員長 伊藤 林(62回)
   (淡交会報第73号より転載)

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