(スマホ)   作成日:2014/03/01 by AM   

日 時:平成26年2月15日(土)
 14:00〜16:30
☆ 講演の様子と講演者の安部さん ☆
☆ 講演の様子 ☆
場 所:墨田区 江東橋集会所
主 催:淡交会 環境委員会
挨 拶:中村晴永 環境委員会委員長
講 演: 「里山運動、横浜市舞岡公園での里山運動20年の取組の全て」 安部 紘
1) 自己紹介 (講演者のブログ)
「58回生、民間会社を定年退職後、家から5分の 舞岡公園の維持管理に関わる。」
2) スライドショー「舞岡公園 人と自然のハーモニー」
3) 舞岡公園の市民活動 (舞岡公園市民活動Homepage)
舞岡公園 は舞岡ふるさと村に隣接し、面積28.5ha。
都市公園でありなが ら昔ながらの谷戸の原風景をとどめ た自然あふれる公園で、生息する動植物の種類が多く、貴重種も確認されている。
管理は「NPO舞岡・やとひと未来」が 横浜市指定管理者 として行っている。
公園管理の歴史は、1983年に市民団体「まいおか水と緑の会」 の発足で始まり、1993年「舞岡公園を育む会」、 2000年「舞岡公園田園・小谷戸の里管理運営委員会」(愛称:「やとひと未来」)、2012年 現在の名称に改称 法人化してきた。
         
4) やと――大都会 横浜における多様な生物の生息域であ り農文化的地域資源
谷戸の自然と原風景を維持保全し、次世代につなげて行くためには、 より多くの市民との協働による 自然体験 及び農文化体験活動が 欠かせない。
「田園体験」・「農文化体験」・「施設管理維持」の3つの部門による 多様な事業を展開し、年間 2万5千人の参加がある。
田園体験部門は、田んぼ、青少年育成、畑、雑木林、生物環境、農芸の6部会で活動している。
田んぼ体験事業は、代掻き、田植え、草取り、案山子作り、稲刈り、脱穀などを実施。
平成24年度は、42グループ、延べ6073人のボランティアが参加した。
農文化体験部門は、古民家を活用し 四季折々の 伝統的な行事を開催。
施設管理部門は、古民家・水車・水屋等の 公園諸施設の 維持管理を 定期的に実施。
         
☆ 田植えの風景 ☆
☆ 田植え ☆
☆ 収 穫 祭 ☆
☆ 収穫祭 ☆
☆ 古 民 家 ☆
☆ 古民家 ☆
5) ひと――「人と人」「人と農的自然」「人と地域」のつながりの場
谷戸の原風景と豊かな自然を 次世代に残すためには、「人と自然」を結び付ける「場」づくりが重要だ。
子どもたちには 自然に興味を持ち 大切にする 心を育てる「場」を、大人たちには、自然を楽しむとともに 自然を維持・保全する 力となり得る「場」を提供している。
教育機関田園体験事業は、幼稚園・保育園児、小中高生を対象に実施している。
親子自然教室、子供谷戸体験、下草狩り、炭焼き、自然観察会
谷戸学校は、舞岡公園を維持保全し、次世代に引き継ぐための 人材育成・確保のために、一回2時間、1日2回、年間 42回実施し、 管理運営に必要な 知識技術を 育成している。
         
6) 未来――谷戸の原風景と農的自然を 次世代に伝えるための活動
生物多様性の保全事業は、貴重な自然の素晴らしさを より多くの市民と共有し、 四季折々の自然を楽しむ 自然観察会などを実施するとともに、生物多様性を保全・創出する活動も行っている。
         
  【 コメンテーター 】: ( 次の発表者の方々の報告・概要を 紹介 )
    「里山活動」 磯貝三男 (56回) : 町田市の里山運動の広がりと 今後の展開
    「里山活動」 磯貝三男 (56回) : について報告。
    「お江戸観光エコシティ」 中瀬勝義 (60回)
    「里山活動」 磯貝三男 (56回) : 江東区周辺でも里山運動が 広がっている。
         
【 所 感 】:   「舞岡公園の市民活動」についての貴重な講演を聞いた。
「何も持ち込まない、何も持ち出さない、完全循環型の 谷戸保全活動」を
維持継続している。
将来に向けて 若い人の後継者育成に取り組んでいるが、抜本的な行政・
市民・企業などの 協働が課題とのこと。
(文責 中瀬)