作成日:2018/02/25 by AM   
   

 平成30年 淡交会新年会が、2月10日(土)、江東区のアンフェリシオンにおいて、 90名の出席者を得て開催されました。
 今回は、65回卒業生の方々が幹事で、受付、司会、懇親会でのお楽しみ抽選会などに活躍しました。

☆ ☆ 受 付 ス タ ッ フ の 皆 さ ん ☆ ☆

≪ ☆ 受付スタッフの皆さん  ☆ ≫
☆ ☆ 受 付 の 様 子 ☆ ☆

≪ ☆ 受付の様子 ☆ ≫

 午後4時、昨年の総会に続いて牧口典子さん(65回)の司会で開会です。
牧口さんの司会は、口調が明瞭で、聴きやすいことで定評があります。
☆ ☆ 司会を務めた牧口典子さん(65回) ☆ ☆

≪ ☆ 司会を務めた牧口典子さん ☆ ≫

 まず、植村昭三副会長(62回)から、自ら課題を求めて積極的に学んでいくアクティブ・スタディーということの 重要性を述べ、 淡交会は、これからも学校に対して惜しみない支援・協力をアクティブに継続していきたい旨の開会挨拶がありました。
 続いて、鯨岡廣隆校長先生から、34年ぶりに校庭の改修工事が大々的に行われたこと、 高校2年生が東京都の英語スピーチコンテストで2年続けて優勝したことなどに触れたご挨拶をいただきました。
☆ ☆ 植 村 昭 三 副 会 長(62回) ☆ ☆

≪ ☆ 植村昭三副会長  ☆ ≫
☆ ☆ 鯨 岡 廣 隆 校 長 先 生 ☆ ☆

≪ ☆ 鯨岡廣隆校長先生 ☆ ≫



 続いて、毎年参加者が楽しみにしている講演会に移りました。
 今年は、東海旅客鉄道椛纒\取締役副社長新幹線鉄道事業本部長、同代表取締役副社長を経て、 現在、株式会社ジェイアール東海エージェンシー代表取締役社長の阿久津光志さん(65回)による 「リニア中央新幹線〜新幹線鉄道の整備と国鉄改革〜」という演題のお話を伺いました。
☆ ☆ 講 演 者 の 阿 久 津 光 志 さ ん ☆ ☆

≪ ☆ 講演者の阿久津光志さん ☆ ≫

 昭和47年国鉄入社後、国鉄の分割・民営化の試練を経て、東海旅客鉄道鰍ニなった今日までのご自身の経歴に触れ、 参加者に特に興味があるリニア中央新幹線を含む新幹線事業全般にわたる詳しいお話がありました。
 阿久津さんの経歴を拝見した時に、順風満帆で来られた方と思われましたが、お話しを伺ううちに、 その裏には、例えば国鉄民営化の時期に、国鉄改革や職員の雇用対策のためにご苦労があったことなどを伺いました。
また、JR東海になった後は、財務体質改善、リニア中央新幹線などの大プロジェクト推進に際して、責任ある地位にあって 大変な努力をなさってきたことが分かりました。
 多くの図、表を駆使しての説明によって、新幹線を実現するためには、技術的な問題以外にも、桁違いにスケールの大きい、 法律・組織・財務・工事などに関する諸課題をクリアーしなければならないということを知ることが出来ました。
関係省庁との折衝一つとっても、大変な忍耐と努力が必要な仕事ではないかと思います。
新幹線の恩恵に浴している我々は、普段ほとんど意識しておりませんが、今回改めて関係者の努力を再認識いたしました。
そして、その中枢にあって仕事をされた阿久津さんのご苦労は、外部のわれわれには想像もできないものがあったのではないかと 推察いたします。
 東海道新幹線は、平成28年実績で、一日あたりの運行列車本数365本、輸送人員は45万人を超える大動脈で、 我々の生活に もはや欠かせないものとなっています。
中央新幹線は東海道新幹線と役割を分担するものと言えますが、万一沿岸部で津波被害などが発生した際には、内陸部にルートを占める 中央新幹線の存在が一層重要なものとなることは容易に考えられます。
 中央新幹線は、昨年2月の国土交通省実用技術評価委員会で、「営業線に必要な技術開発は完了した」との評価を受けました。
 講演の合間にお見せいただいたDVDやお配りいただいたパンプレットなどから知り得た、超電導リニアモーターカーの走行原理は 次のようなものであることが分かりました。
 「超電導リニアモーターカーは、超電導現象を利用して推進力を得るもので、一般の回転モーターを切り開き、固定子の部分を直線状に 車両外のガイドウエイに配置し、一般のモーターの回転子に相当する部分は超電導磁石となっており、これを車両内に搭載する。 (超電導磁石が動けば車両も動く)ガイドウエイに設置された固定子に通電すると固定子と車両に設置された超電導磁石との間に 吸引力と反発力が発生する。この吸引力と反発力を利用して車両を前進させる。また、磁力によって車体を浮上させ、 高速で走行させることが出来る。浮上の高さは速度に比例して高くなり、高速走行時は10pほど浮上する。 2015年4月21日には、鉄道の世界最高速度時速603qを記録した」
 しかし、固定子(外壁側)と超電導磁石(車両側)の間に吸引力と反発力が発生すると、この力が拮抗して車両は動かないのではないかとか、 浮上した車両を壁に接触させないで走らせることなどできるのかといった疑問が起こります。これらの問題を解決して 実用化にこぎつけるためには、大変な技術開発が必要なわけで、
「超電導リニアの開発は知的財産権のかたまりで、情報管理は徹底している」
とのことですが、むべなるかなの感を強くしました。
 講演の合間には、山梨リニア実験線の体験乗車の模様を写したDVD放映もあって、講演時間の1時間があっという間に過ぎました。
 「これまで、一つのステップを上がると、また先に違った景色が見えてくる、そしてまたステップを上がるといったことの繰り返しであった。 地道な努力によってここまで来られたと思う。幸運に恵まれた面もあるが、運を引き寄せるだけの知恵と工夫と努力を積み重ねてきた」
との結びの言葉が心に響きました。



17:15より第2幕の懇親会に移りました。
懇親会では、佐々木重夫さん(65回)が司会を務めました。

☆ ☆ 懇親会司会の佐々木重夫さん(65回) ☆ ☆

≪ ☆ 懇親会司会の佐々木重夫さん ☆ ≫

まず乾杯です。乾杯の音頭は、大先輩の小泉一郎さん(48回)にお願いしました。

☆ ☆ 乾杯の音頭を取る小泉一郎さん(48回) ☆ ☆

≪ ☆ 乾杯の音頭を取る小泉一郎さん ☆ ≫

暫く歓談したのち、お楽しみ抽選会の始まりです。

☆ ☆ 懇親会風景(その1) ☆ ☆

≪ ☆ 懇親会風景(その1)  ☆ ≫
☆ ☆ 懇親会風景(その2) ☆ ☆

≪ ☆ 懇親会風景(その2) ☆ ≫

お楽しみ抽選会は高柳正樹さん、沖本光典さん、中西幸雄さん、山下ひろみさん(いずれも65回)にお世話いただきました。
多くの方々に、福引の景品が当たったものと思われます。

☆ ☆ おたのしみ抽選会が始まります ☆ ☆

≪ ☆ お楽しみ抽選会開始 ☆ ≫
☆ ☆ 山下ひろみさん・沖本光典さん・高柳正樹さん・中西幸雄さん ☆ ☆

≪ ☆ 抽選会の世話役 ☆ ≫

 楽しい懇談にしばし時を忘れて過ごした後、小出一成さん(60回)の指揮で校歌を斉唱し、 副会長の大床正晃さん(60回)の挨拶と手締めでお開きとなりました。

☆ ☆ 校歌斉唱の指揮する小出一成さん(60回) ☆ ☆

≪ ☆ 校歌斉唱の指揮をする小出一成さん ☆ ≫
☆ ☆ 閉会の挨拶をする大床正晃副会長(60回) ☆ ☆

≪ ☆ 閉会の挨拶をする大床副会長 ☆ ≫

記 載 : 淡交会事務局