登録日 : 2012年9月19日   
日  時: 2012年 9月15日 (土) 〜 16日 (日)
場  所: 東京都立両国高校・付属中学校
主  催: 両 国 祭 実 行 委 員 会
   今年も両国祭が開催されました。  たくさんの来訪者
 で賑わいました。  中学生・高校生の元気な芝居、落語
 などのパフォーマンスや 多様な展示が たくさん出展され
 ていました。  在校生に加えて、OB会「淡交会」でも
 「 芥川龍之介 生誕120年展 」で龍之介直筆の書簡が
 展示されました。  また、「環境とエネルギー」を展示
 し、これからのライフスタイルを考える「きっかけ」と
 なる展示・提案を 行いました。
【  芥 川 龍 之 介 の 直 筆 の 書 簡  】
[ 芥川龍之介の 直筆の書簡 ]
[  ス カ イ ツ リ ー を 背 景 に  ]
[ ス カ イ ツ リ ー を 背 景 に ]
[ 両 国 祭 会 場 の 入 り 口 ]
[ 両 国 祭 会 場 の 入 り 口 ]
[  生 物 部 ・ ス ラ イ ム 等  ]
[ 生 物 部 ・ ス ラ イ ム 等 ]
[  保 健 委 員 会 「 あ な た の 食 は 大 丈 夫 ? 」  ]
[ 「あなたの食は大丈夫?」 ]
[  中  学  3  年  生  の  展  示  ]
[ 中 学 3 年 生 の 展 示 ]
[  西 遊 記 ( 中 国 語 の 表 記 も ) ]
[  西   遊   記  ]
【  書  道  展  示  会  場  】
【 書 道 展 示 会 場 】
【  芥 川 龍 之 介 1 2 0 年 展 の 会 場 】
【 芥 川 龍 之 介 1 2 0 年 展 】
【  環 境 と エ ネ ル ギ ー に 関 す る 展 示  】
[ 環 境 と エ ネ ル ギ - 展 示 ]
[ 所 感 ]
日本有機農業研究会、夏のシンポジウムに参加しました。 
福島原発事故は 地元の有機農業にとって 大変厳しいことになっています。
しかし、その厳しさを 玄米と定期的な運動で 乗り越えようと熱い講演が
ありました。 戦後辛い厳しい時代を地域の人々の身近な絆の中で路端や
家庭菜園で野菜を作るなどして食いつないできた時代を思い出し、暖かい
心になりました。  文化祭では 若い方々の熱い想いを 感じることができ
ました。
「あなたの食は大丈夫」 という展示では 現代の食文化の危なさを指摘して
いました。  若い方々が現状を細かく分析し、評価しているのはうれしい
限りです。  未来を感じることができました。
  
 文 責 中瀬 勝義 (60回)           

資料室 委員会の 展示コーナーを 紹介!                 最終更新日:2012/09/30  

 本年度は、芥川龍之介(7回卒)の生誕120年の節目の年に因んで、過去に
一度企画展示をしたことがありますが、新たな展示資料を加えて再度取り上げる
ことにしました。
今回は、彼が幼少年期を過ごした両国界隈の街の風景、家族や学校生活、友人と
の交流などを通して、後年大作家となる彼の人間形成の一端に触れることを意図
した展示を企画しました。
[ 戸張委員(右)の説明を受ける藤井副校長(手前) ]
 展示スペースの関係で 充分意を尽くせず、残念なところもありましたが、その
中で特筆すべきは、三中時代の 同級生で 無二の親友であった 山本喜誉司と西川
英次郎に宛てた 芥川の直筆書簡三通を入手、展示できたことです。
   
特に山本への書簡は、三人の中で 山本だけが一高受験に失敗した後、山本に宛て
たもので、同情や慰め、励ましの心情と共に、一種の同性愛にも似た友情を 切々
と訴える内容になっています。彼の理知的で冷めたイメージとは異なり、若き日
の 熱く多感な人間味溢れる一面を覗かせる 貴重な資料です。
 もう一通は、山本が次の年 一高に合格した後、冷静な心境の下で書かれたもの
で、この中で彼は 先に出した手紙を破るか火にくべるかして欲しいと 山本に懇
願しています。
 この二通の手紙を見比べると 前者は字が乱れ、所々墨で消した跡が見られます。
それに比べ、後者は字も整い修正箇所も見られません。 これは、直筆のみが伝え
られる 感動的なところと言えます。
この二通は、吉田精一氏 (23回卒、近代文学研究者で 校門脇芥川文学碑の揮毫
者)のご遺族からお借りした 貴重な資料です。 ご遺族のお話では、この書簡が公
開 展示されるのは 恐らく初めてではないか とのことでした。
山本喜誉司に宛てた芥川の直筆二通(敬 称 略)
山本喜誉司に宛てた芥川の直筆二通(敬 称 略)
          
 他の一通は、西川の義妹の求めに応じて 英次郎宛に出した手紙と詩箋ですが、
死の六ヶ月前に出されたもので、結びの文章に「多事多難」とあるのが 印象的
です。 これは、英次郎の甥に当たる 西川浩一氏(42回卒)のご好意により
展示させて頂きました。
西川英次郎に宛てた芥川の手紙と詩箋(3点)(敬 称 略)
西川英次郎に宛てた芥川の手紙と詩箋(3点)(敬 称 略)

 会期両日とも 200名を超える来場者があり、そのアンケートでは 芥川の過
ごした 両国界隈や家族、学校生活、親友との交流等に興味をもったこと、特に
直筆の書簡に 感動したという回答が多く見られました。 正に 本物だけが持つ力を
改めて強く感じさせられました。
 今回のテーマを 些かなりとも達成出来たとすれば、関係者皆様の 絶大なご協力
の賜物であり、心より御礼申し上げます。
  
資料室委員 戸張 誠之助(54回)      




環境 委員会の 展示コーナーを 紹介!      ( スマホ対応 )    最終更新日:2012/09/30  

環境委員会(座長 56回磯貝三男)では、昨年に引き続き、「環境とエネルギー
を考える」 (その2) と題して、環境委員一人ひとりが日頃 地域やNPOで考え、
行動している一端を、ポスターや実物で紹介しました。
展示では、
地域やNPOでの環境対応を中瀬委員(右)が説明

地域やNPOでの環境対応を中瀬委員(右)が説明


来場者の質問に応える中村委員(左)

来場者の質問に応える中村委員(左)
@ 「環境とエネルギーに関する提言」として、政府が原子力依存度の違いによる三つの選択肢を国民に示し、 議論を呼びかけたことは、拙速の愚を犯したと指摘、もっと原発の効用と危険性など、 本質的な議論を掘り下げるべきと提言しました。
A 更に、我慢の節電から、省エネ型社会システムの構築を訴求しました。
B 再生可能エネルギーの具体例をパネルで紹介、生活レベルのこれ以上の向上を求めることが 地球の危機につながると警鐘を鳴らしました。
C 墨田区の防災対策の取り組みを紹介、併せて長野県小布施との連携による 住民サバイバル作戦のアイディアを提案しました。
D 更に手軽にできる雨水の貯蔵方法を実物展示で解説しました。

来場者は、昨年同様、小学生とその両親が多く、難しいテーマにも真剣な眼差しで展示に見入っていました。

原子力に代わる新たなエネルギー政策を語る岡田委員

原子力に代わる新たなエネルギー政策を語る岡田委員

環境委員 中村 晴永(55回)