淡交会会報 83号 御寄稿記事 転載 最終更新日: 2020/02/27 |
7月 日から8月5日ま での 日間、附属中 期生 はアメリカーユタ州での海 外語学研修旅行に行ってき ました。 <1日目・2日目> 大勢 の保護者に見送られ、羽田 を出発。空港や機内にいる |
時間が長かったものの、大 きなトラブルもなく皆の健 康状態もおおむね良好。こ れから始まるユタの生活に 期待を膨らませます。トラ ンシットのLAX(ロサン ゼルス国際空港)では売店 等で米ドル使用に早速チヤ |
レンジ。 SLC(ソ ルトレイクーシティ) 到着から約2時間後、 プロボ市内にある Lakeridge J.H.S. でホストファミリー と対面、アメリカン ビッグスマイルで記 念撮影。翌日はホス トファミリーと過ご す充実の休日。 <3日目> Lake- ridgeの送迎はホス トファミリーの乗用 車にて。参加生徒全 員が元気な姿を見せ、 引率者全員一安心 。 ESL (English as a Second Language) やCarnival(英語 レッスン・ゲーム)、 同世代の若者同士で 交流 (Youth Ex- change)等、コミュ |
ニケーションの輪がどんど ん広がっていき、どこを見 渡しても笑顔、笑顔、笑顔。 生徒が進行役を務める場面 もあり、 期生が主体性も 存分に発揮。 <4日目> 我々の行程を 応援するかのような素晴ら しい青空のもとスタート。 空と山と大地と、雄大な自 然を間近に感じられる場所。 それがユタです。この日も ESL、Pioneer(パイオニ ア)に関するレクチャー、 プロボ市庁舎表敬訪問、 Pioneer Village、ブライ ダルヴェールの滝、BYU (ブリガムヤング大学)フッ トボールスタジアム訪問、 と活動範囲をどんどん広げ ていきます。もうこの頃に は、英語でのコミュニケー ションに尻込みする生徒は 誰もいません。 <5日目> 夏のユタでは 貴重な曇り空。午後は雨の 予報も。最後のESLでは笑 い声や歌声などが各教室に 響き渡り、Thank you speechや写真搬影のセレモ ニーも行われました。Van Gessel氏による日米文化比 較講義の後、BYUに移動。 バケーション時期のため、 全米から様々なスポーツチー ム(皆さん身体がデカい!) が集うBYUカフェテリア |
で昼食、午後いっぱいをB YUにて。地元の人も驚く (予報通りの)雨天気で、 これも貴重な経験。 <6日目> 前日の大雨から 一転、ジリジリとした日差 しが 照りつける 真夏のユ タ。この日はクラスごとの SLC観光とフェアウェルパー ティの二本立て。SLCはモ ルモン教やネイティブアメ リカンの歴史抜きには語れ ません。テンプルスクエア、 ユタ州議事堂、This is the Place の三か所を巡ります。 時頃ブロボ市内のUtah Valley Convention Center (パーティ会場)に到着、 息つく間もなくリハーサル スタート。サプライズバー スデー、浴衣への着替え、 写真撮影等を急ピッチで終 え、 時のホストファミリー 到着に備えます。パーティ の目的は、ずばり『感謝』。 ホストファミリーはもちろん、 プログラムを支えてくれた カウンセラーや現地のコー ディネータ、そして日本に いる家族へ感謝の気持ちを 届けます。このバーディに 向けては、実行委貝が咋年 月から多くの時間をかけ て準備してきました。予定 時間を大幅にオーバーして いましたが、パフォーマン スやPVなど各部門での専 |
属部署を中心に会場全体が 一体感に包まれ、 期生 みん なの想いが結実し生まれた 感動が、そこにありました。 <7日目・8日目> ホス トファミリーと過ごす最後 の休日。過ごし方は各家庭 で異なりますが、語学研修 の締めくくりとして相応し い、最後の良き思い出を作 ることができました。 <9日目・ 日目> 帰国 の日。先発する班は3時半 (!)集合で、まだ真っ暗 な中ファミリーと別れを惜 しんでいます。生徒の充実 した表情(中には涙が止ま らない生徒も)が、この語 学研修の成功を物語ってい るように感じられました。 今同の語学研修を迎えるま での過程で 期生は、入学 時からコツコツと多岐にわ たる学習を積み上げてきま した。 日間を異国の地で 過ごす上台となった、オー ルイングリッシュの英語授 業で培った英語力、そして 2年次イングリッシュ・キャ ンプでの英語体験は、ステ イ先や行程の様々な場面で いかんなく発押されました。 また、時間を守る亊、自分 の持ち物を管理する事、人 の話をしっかり聞く事は、 国際線を利用した集団行動 では必要不可欠のスキルで |
した。さらに、大使館訪問 を通じた異文化理解、古都 鎌倉や都内巡りでの日本文 化散策、芸術鑑賞教室での 落語など、足元にある日本 の成り立ち・文化を改めて 見つめ直した経験も有益で した。アメリカという全く 異質の(しかし同じ人間と いう視点に立てば、それ以 上に多くの共通点も発見で きる)文化に対する理解を より深めていく上で、その 一つ一つが大切な一里塚で した。これまで多大なご支 援をいただいた淡交会、後 援会の皆様、本当に有難う ございました。 <研修を終えて自分が変わ った成長したと思うこと (生徒の振り返りから)> ▽人に本当に優しくされる とはどういうことか、知る ことができた▽外国が身近 に感じられ、他人事の意識 がなくなった▽胸を張って 日本の良さを言えるように なった▽他者との違いを受 け入れて生活できた▽やっ たことがないことでも、せっ かくだからやってみようと 思うことが多くなった▽英 語に対する恐怖心が無くなっ た▽自分が伝えたいことを 1人で伝えなければならず、 自立という面でも成長でき た▽アメリカの生活スタイ |
ルは普段と違うことだらけ で、価値観を広げられた▽ 数年前までほぽ分からなかっ た言語を理解し、それを1 週間使ってアメリカを楽し めた自分に驚いている。今 までの成果が分かることで、 これからの道も見えてきた ▽突然の出来事にも、ポジ ティブに考えて楽しむこと ができた▽国籍や住んでい る場所の違いや言語の壁を 超えて、心を共有しあうこ とが可能だということ▽目 を合わせて人と話せるよう に成長した▽はっきり返事 をするようになった▽「旅 の恥は掻き捨て」思い切っ て何かすることの大切さを すごく感じられた▽少し明 るくなった。自分では気づ かなかったが、周りから言 われる▽地球の反対側に、 自分が知らないところで、 こんな良い人たちがいたん だなって思った▽スマホが ない生活で自分としっかり 向き合うことができた▽勇 気を出して話しかけてみた おかげで、 コミュニケーショ ンの楽しさを知った▽これ まで親が色々やっていてく れたことに気が付いた▽英 語をもっと勉強して、海外 で活躍したいと思う▽今ま でやってきた英語の授業の やり方が納得てきた。「英 |
語」という教科に対しての 意識が変わった▽I'm sorry./ Thank you./Good./You' re welcome.が自然に言え るようになった▽マイフレー ズプックの重要さがやっと わかった▽自分の英語の未 熟さがよく分かった。もっ と勉強しなきゃ▽自分の好 きなことばかりでなくても、 不満を持たなくなった▽将 来、世界中を旅行してみた いと思うようになった▽笑 顔が自然にできるようになっ た▽今自分か置かれている 環境のありがたみがよく分 かった。 (英語科・宮本 真吾) |